浮気調査などで探偵がGPSを用いて調査を行うことはよくあることですが、素人がGPSを使用することはおすすめしません。
なぜなら、GPSを使用した調査を行ったことによって、法律や条例に抵触してしまい、離婚や慰謝料請求の際に不利になってしまう場合があるからです。
今回は、GPS調査が違法となるケースについて解説していきます。
●パートナーのカバンや衣類にGPSを仕掛ける
●パートナーの車やバイク車にGPSを仕掛ける
●GPSアプリをパートナーのスマートフォンにインストールする
これらの行為は、プライバシーの侵害や住居不法侵入・軽犯罪法・迷惑防止条例などの法令や条例に抵触してしまうリスクがあります。
例えば、名義人がパートナーで、使用するのもパートナーしか使用しない車に配偶者がGPS機器を取り付けた場合は違法となります。
また、パートナーが働く会社が所有する社用車やトラックなどにGPSを取り付けた場合、不法侵入などの罪に問われる可能性があり、会社から多額の賠償金を請求されるリスクがあります。
法律上では、明確に「GPSを使用してはいけない」という一文が存在していないので、GPSを使うこと自体は違法ではありません。
しかし、場合によっては様々な法令や条例に抵触するリスクを伴うとてもグレーゾーンな領域なので、素人が「これくらい大丈夫だろう」という判断でGPS調査を行うことは探偵としておすすめしません。